支部会誌

『関西フランス語フランス文学』第14号(2008年)

時点の差を捨象する現在形 岸 彩子 認知動詞の直接目的補語としての不定詞表現と節表現 山本 香里 ミシェル・キリアン『黙示週』(1597)について——反キリストの表象を中心に 林 千宏 1860年代以前の諸辞典に関する一考察——シャルル・ノディエの辞典観を中心…

『関西フランス語フランス文学』第13号(2007年)

補文節における時制解釈のメカニズム 高橋 克欣 不定詞を受けるleとça——aimerとvouloirの場合 山本 香里 エチエンヌ・パスキエの韻律論——『フランス考』第7巻を中心に 伊藤 玄吾 『パスカル博士』と『ルルド』の連続性——水の表象をめぐって 間野 照世 サラ・…

『関西フランス語フランス文学』第12号(2006年)

中世ファルスに見る ”人のだまし方”——狂言との比較において 小澤 祥子 ピュール神父の『才女、またはサロン(閨)の秘密』における美意識について 粟野 広雅 ヴィクトル・ユゴーのドラマの文体——『リュイ・ブラス』を中心に 濱野 淑美 ネルヴァルの都市描写—…

『関西フランス語フランス文学』第11号(2005年)

18世紀フランスの女性と読書 ─ ルソーとラクロの女子教育論と小説における女性読者 宇野木めぐみ バルザック『コルネリウス卿』『赤い宿屋』における犯罪の表象 岩村(西川)和泉 マラルメの観たゾラの演劇 ─ 自然主義と象徴主義の狭間で 坂巻康司 戦争とメ…

関西フランス語フランス文学研究 第10号(2004年)

ディドロの劇作におけるト書きの役割 中尾雪絵 バルザック 『十三人組物語』 における数をめぐって 西川和泉 秘められた絵画をめぐって ─ 『パルムの僧院』 に見るバロック的美への接近 小林亜美 ヴィリエ・ド・リラダンの 『イシス』 とヘーゲル哲学 木元 …

関西フランス語フランス文学研究 第9号(2003年)

エミール・リトレの辞書編纂 ─ その理論と実践について 平尾浩一 バルザック『シャベール大佐』における「まなざし」 柏木隆雄 時限式の神性 ─ ランボーの“on”の用法についての一考察 小田雄一 プルーストと駅の形象をめぐる一考察 小黒昌文 ユルスナール『…

関西フランス語フランス文学研究 第8号(2002年)

サミュエル・ベケットの中期作品における表象の問題 藤原 曜 バルベー・ドールヴィイの『オニックスの印章』について ─ 青年期の作品における情熱 小溝佳代子 マラルメとフェリックス・フェネオン 中畑寛之 ヴィリエ・ド・リラダンの作品における女性の二重…

関西フランス語フランス文学研究 第7号(2001年)

『哀れなベルギー!』 あるいはボードレールにおけるカリカチュール 山口 威 マラルメとギュスターヴ・カーン ─ 詩句の観念をめぐる論争 宮嵜克裕 『失われた時を求めて』におけるアルベルチーヌの形象の解読 ─ アレゴリーの対象として 浅井直子 『ソドムと…

関西フランス語フランス文学研究 第6号(2000年)

ピュール神父の『才女、またはサロン(閨)の秘密』における文学サロン 粟野広雅 L'Abbesse de Castroのトポロジー ─ 作品名設定の戦略的意味 山本明美 ネルヴァルにおける歴史記述の問題 ─ 『塩密輸人たち』を中心に 辻川慶子 『失われた時を求めて』「土地…

関西フランス語フランス文学研究 第5号(1999年)

重さはどのように決定されるか ─ デカルトにおける力forceの射程 武田裕紀 エンマ・ボヴァリーの時間 森本美和 モーパッサンの『脂肪の塊』における共和主義者像 ─ 飲食に関する描写を通して 北川美香 サルトルにおける言語表象の問題 ─ フランシス・ポンジ…

関西フランス語フランス文学研究 第4号(1998年)

ラシーヌの宗教劇とその悲劇性について 小倉博孝 バルザックにおける「症候」の概念と医師ナカール 松村博史 『人口天国』あるいは速度の恍惚 釣 馨 「見者の手紙」 ─ ≪Je est un autre.≫の生成する場所 丸瀬康裕 『愛されぬ男の唄』における≪un voyou≫の役…

関西フランス語フランス文学 第3号(1997年)

ネルヴァルにおける登場人物創出のひとつの特徴 ─ 男性登場人物から性別の交錯する人物へ 阪口勝弘 ヴァレリーと19世紀末フランスの「有限主義」の系譜 森本淳生 ポール・ヴァレリーにおける≪un certain regard≫─ 感覚のみで捉えられた視界 林 直子 『失われ…

関西フランス語フランス文学研究 第2号(1996年)

『クレーヴの奥方』から『ドルジェル伯の舞踏会』へ ─ ロマネスクの構造をめぐって 塩谷真由美 『骰子の一投』における空間化の問題 ─ 海と空の融合(第9ページを中心に) 高階早苗 『失われた時を求めて』における他者と時間 藤澤秀平 サン=テグジュペリ『…

関西フランス語フランス文学 創刊号(1995年)

発刊の辞 田辺 保 * 寓話のメタモルフォーズ ─ ラ・フォンテーヌ『寓話』第3集冒頭寓話詩をめぐって 藤田あゆみ サドの矛盾したエクリチュール ─ 『閨房哲学』をめぐって 関谷一彦 ジッドのレシにおける三人のヒロイン ─ マルスリーヌ、アリサ、ジェルトリ…