関西フランス語フランス文学研究 第4号(1998年)

ラシーヌの宗教劇とその悲劇性について 小倉博孝
バルザックにおける「症候」の概念と医師ナカール 松村博史
『人口天国』あるいは速度の恍惚 釣 馨
「見者の手紙」 ─ ≪Je est un autre.≫の生成する場所 丸瀬康裕
『愛されぬ男の唄』における≪un voyou≫の役割 森田郁子
ジュリアン・グリーンのLe Visionnaireにおける「私」の挑戦 ─ 初期ヌヴェルとの比較を通して 北原ルミ
マルロー『王道』における<昆虫>・<モイ族>・<細菌性毒素>の役割 ─ 「戦いの場」の構築手法 上江洲律子
交感の魔術 ─ 『ハドリアヌス帝の回想』における語りの手法をめぐって 越智三起子