『関西フランス語フランス文学』第12号(2006年)

中世ファルスに見る ”人のだまし方”——狂言との比較において 小澤 祥子
ピュール神父の『才女、またはサロン(閨)の秘密』における美意識について 粟野 広雅
ヴィクトル・ユゴーのドラマの文体——『リュイ・ブラス』を中心に 濱野 淑美
ネルヴァルの都市描写——「タンプル大通り」をめぐって 脇 聡
マルセル・プルースト第一次世界大戦——コンブレーの崩壊に込められた意図 小黒 昌文
サルトルキェルケゴールに於けるモラルの相関性について 南 コニー
アルベール・カミュ『幸福な死』における身体——作品読解の試み 千々岩 靖子
アルベール・カミュ『異邦人』から『不貞』へ——星の下での大地との交感 各務 奈緒
ユルスナールの戯曲の特質について——『エレクトラ、あるいは仮面の剥落』の中の女性の声 久田原 泰子

 

ニュース121号

1)2005年4月28日(木)、関西学院大学にて、リヨン第2大学教授Denis REYNAUD氏の講演会「18世紀のフランス─国王は賭けなければならないのか? 18世紀フランスにおける偶然、政治、道徳」が関西支部協賛で開催された。
2)2005年度関西支部大会が、11月27日(日)に京都外国語大学において開催される。大会のプログラムは、日本フランス語フランス文学会のホームページ(関西支部)に掲載の予定である。(宇佐美斉)

ニュース120号

1)2004年6月18日(日)〜19日(土)関西日仏学館・京都大学人文科学研究所主催、Colloque franco-japonais Arthur Rimbaud a l'aube d'un nouveau siecle ?  Cent cinquantieme anniversaire de la naissance de Rimbaud ? を協賛した。
2)2004年11月27日(土)、神戸大学において2003年度関西支部総会ならびに研究発表会が開催された。出席者数112名、研究発表11件。
3)総会において新実行委員および新支部長の選挙結果が報告され、新支部長には京都大学の宇佐美斉氏が次期支部長候補に選ばれた。
4)2004年12月12日(日)奈良女子大学・奈良日仏協会・奈良シネクラブ主催、講演会(Denis Delcourt氏)“Le Temps musical, le Temps cinematographique”を共催した。
5)支部機関誌『関西フランス語フランス文学』第11号が発行され、2005年5月7日の実行委員会において全会員への発送作業を行った。掲載論文は次の7点(敬称、副題省略)ならびに概要4点。(1)宇野木めぐみ「18世紀フランスの女性と読書」、(2)岩村(西川)和泉「バルザックコルネリウス卿』『赤い宿屋』における犯罪の表象」、(3)坂巻康司「マラルメの観たゾラの演劇」、(4)杉浦順子「戦争とメランコリー、あるいは新世紀病」、(5)有馬麻理亜「アンドレ・ブルトンと崇高の詩学」、(6)久保田亮「ユルスナール文学における『境界』:東洋と西洋」、(7)辻村暁子「シモーヌ・ヴェイユにおける力の概念」。
6)2005年度支部大会は京都外国語大学にて開催の予定。(高岡幸一

『関西フランス語フランス文学』第11号(2005年)

18世紀フランスの女性と読書 ─ ルソーとラクロの女子教育論と小説における女性読者 宇野木めぐみ
バルザックコルネリウス卿』『赤い宿屋』における犯罪の表象 岩村(西川)和泉
マラルメの観たゾラの演劇 ─ 自然主義象徴主義の狭間で 坂巻康司
戦争とメランコリー、あるいは新世紀病 ─ L.−F. セリーヌの『夜の果ての旅』読解 杉浦順子
アンドレ・ブルトンと崇高の詩学 ─ 「崇高点」にまつわる問題をめぐって 有馬麻理亜
ユルスナール文学における「境界」:東洋と西洋 久保田亮
シモーヌ・ヴェイユにおける力の概念 辻村暁子

関西フランス語フランス文学研究 第10号(2004年)

ディドロの劇作におけるト書きの役割 中尾雪絵
バルザック 『十三人組物語』 における数をめぐって 西川和泉
秘められた絵画をめぐって ─ 『パルムの僧院』 に見るバロック的美への接近 林亜美
ヴィリエ・ド・リラダンの 『イシス』 とヘーゲル哲学 木元 豊
『マルドロールの歌』 「第一歌」 書換えにおけるイロニー ─ 脱演劇化と「ダゼット」の変貌 寺本成彦
プルーストの花体系における睡蓮についての考察 ─ コンブレーの散歩の場面を中心に 阪村圭英子
『人間の大地』 における物語情報 ─ 1人称体物語の制約を越えて 藤田義孝
ヘテロトピア(混在郷)としての断章形式 ─ ミショーとカルヴィーノの架空紀行 北村直子